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「四つ話のクローバー」最終話です(笑)

「氷の親子」
夏休み限定で開催されていた遊園地内の「氷の動物園」での
役目を終えた熊の親子、熊五郎と小太郎。
氷の姿の彼らはこのままでは溶けてなくなってしまいます。
彼ら親子はなんとかその姿を保とうと、営業時間の終わった夜の遊園地歩きまわります。

これもまた今まで紹介した「四つ話のクローバー」の話と同じく
現実にはありえない、氷の姿をした熊の親子の話です。
よくある親子愛の話ですが、シチュエーションがシチュエーションなだけに
子どもの頃に読んでいた絵本を見てるかのような
懐かしい感覚になりました。

消えてしまわぬように、なんとか体の冷たさを維持しようとする親子。
それに協力する遊園地のアトラクションたち。
彫刻や乗り物が話したり感情を出したり、まさにファンタジーです(笑)

熊の親子を気遣うアトラクションたちの優しさ。
小太郎のために自分を犠牲にしようとする熊五郎の優しさ。
その優しさに答えようとする小太郎。
この話の登場人物(?)はとにかくみんな優しくて、
悪役が登場しないんです。
普通は悪役がいてこそ成り立つ「善」の部分が、この話では「善」のみで
成り立っています。
それもあってか読み終わりが清々しいです。

人を思いやる、人に優しくする、
人のために何かをする(この部分は前回の[見えない学校」に通じるかも)、
思いやりの気持ちは伝線するものなんだな、と思いました。

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